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製造業における在庫管理の進め方

製造業における在庫管理の進め方

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企業の貴重な資産であり、キャッシュフローを左右する「在庫」――。この在庫管理に悩む製造業の方々は少なくありません。

そこで今回、「経営基盤を強化するASEAN在庫管理戦略 ~キャッシュフロー改善・コスト削減・意思決定高度化の実践ノウハウ」と題して、セミナーを開催しました。

本セミナーでは、CRESCO VIETNAM CO., LTD.Global IT Solution Division IT Service Managerの神門亮氏が、ITを活用して現場の負担を軽減し、在庫管理の精度を劇的に向上させる秘訣を紹介します。

(前回の記事はこちらから)

製造業在庫管理の課題とアプローチ

CRESCO VIETNAM CO., LTD.Global IT Solution Division IT Service Manager 神門亮氏(以下、神門):弊社は、日本に本社を構える株式会社CRESCOが2019年にハノイに設立しました。2023年からは海外の法人向けITサービスをスタートしています。本日は、製造業に特化した在庫管理の進め方、特にITを活用した管理についてお話しできればと思います。

長年、製造現場でITサービスのお手伝いをしているなかで、特に在庫と原価に関するご相談を耳にします。多くのお客様が在庫管理の重要性を理解しているものの、「在庫が見えない」「欠品や余剰が多い」「数が合わない」といった課題に直面されています。

製造現場における在庫管理は、一言で言えば「必要なときに必要なものを確実に用意するための業務」です。今回の話は会計的な側面は一旦さておき、「モノの動き」に焦点を当てての話です。

在庫管理を進める上で、まずは「どこに、何が、いくつあるのか?」を明確にすること。これに需要予測に基づく計画、そして正確な実績把握を組み合わせ、モノの状態と動きを正確に把握することが基本となります。

在庫精度向上の鍵となる5つのサイクル管理と継続的改善の仕組み

神門:長年にわたっての製造現場でのIT化のサポートをさせていただいていますが、現場では、「在庫管理の重要性は理解している」「既に在庫管理を行っている」ものの、在庫に関する様々な課題やご相談は非常に多いです。その中でも「そもそもどこから手を付ければ良いのかわからない」といった声が多いのも事実です。まずは以下の流れで進めることが在庫管理を行う上で重要だと思います。

在庫管理の進め方

1つ目は「現状を把握する」ことです。 どこに何がいくつあるのかを正確に把握することがスタートです。

2つ目は「需要を予測」。何がいつ、いつ必要になるのかを予測します。

3つ目は「計画」を立てます。予測に基づいて、何をいつ、どのくらい作らなければならないか、または調達しなければならないかを計画します。

4つ目は「実績」を積み上げます。何をいつ、どれだけ作ったのか、購入したのかを正確にしましょう。

5つ目は「評価・検証とフィードバック」です。製造業においてはこれが非常に重要です。製造業では基準情報(いわゆるBOM/Bill of Materials)の精度が在庫の精度に密接に関連します。現状のモノの状態を明らかにし、その結果を評価・検証、そしてフィードバックして、基準情報、とりわけBOMの精度を向上させることが在庫管理においては重要です。

また、在庫管理業務は独立した記録業務ではなく、①自社にあった在庫情報を管理する②生産や販売など、工場全体のあらゆるプロセスの一部として位置づけることが重要です。

では「自社に合った在庫管理とは何か?」というのはどういうことなのか。例えば、同じ最終製品を製造する場合でもBOMの内容によって、在庫の見え方は大きく変わります。、自社の製品や製造プロセスの特長に合わせて「どの時点、どの括りで在庫を管理すべきか」を明確にする必要があります。

製造業向け在庫管理システム活用

神門:こうした「モノの動きを正確に、タイムリーに追いかける」作業は、人の手では非常に労力がかかります。そこで、ITの活用をお勧めします。

例えば、弊社が提供している生産管理システム「Factory- ONE GL」は、本格的な生産管理システムではありながら、在庫管理や販売管理、購買管理、原価集計といった「工場全体を統合的に管理する仕組み」を実現します。。

受注や需要予測等の情報に基づいて最適な生産計画を立てられます。BOMの情報を基に、何がいつ、いくつ必要になるかを瞬時に計算し、フリー在庫を引き当て、不足分を製造/発注データとして自動生成することも可能です。Factory-ONE GLでは、在庫情報は工場内のあらゆる業務に連動し、リアルタイムで参照が可能になります。その他にも、ロット別の在庫管理や棚卸し業務、原価に結びつく在庫評価の機能も備わっています。

まとめ

在庫管理は「必要な時に必要なものを確実に用意するための業務」です。質の高い在庫管理を実現するには「現状把握」から「需要予測」「計画」「実績」そして最も重要な「評価・検証とフィードバック」までの一連のサイクルを正確に、タイムリーに行うことが重要です。加えて「在庫管理」を工場全体のプロセスの中で位置づけることがポイントとなり、生産管理システムは精度の高い在庫管理の実現に大きな威力を発揮します。

Factory-ONE GLは工場内のあらゆる業務プロセスを管理、工場の全体最適を実現出来る生産管理システムです。ITを活用し、精度の高い在庫管理を実現しましょう。

話し手
神門 亮
CRESCO VIETNAM CO., LTD.
Global IT Solution Division IT Service Manager

神奈川大学経済学部卒業。1985年三菱事務機械株式会社(現 日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ)に入社、オフィスコンピューターでのスクラッチシステムの営業を20年経験。2004年生産管理パッケージシステムメーカー株式会社エクスに参加、日本国内及びASEANを中心とした海外の日系製造業向けに同社開発の生産管理パッケージシステムの販売・導入に携わる。2024年1月より現職。